私が通訳学校の先生から勧められたリーディング勉強法は、『ジャパンタイムズ』の一面の記事を毎日続けて読むことでした。当時の『ジャパンタイムズ』の一面はほとんどが政治関連の記事でした。私はそのなかから2〜3本の記事を毎日読むようにしました。もちろん、一面全部、あるいは新聞全体を読めればよいのですが、英文を読むことに慣れていないうちは膨大な時間がかかります。無理してがんばると、疲れて挫折しやすいので、そこは割り切って考えましょう。私は、選んだ記事以外のページは思い切って捨てていました。さて、勉強する際の注意点として先生が言われたのは、「わからない単語があっても辞書は引かないで、内容を類推して読みなさい」ということでした。わからない単語を全部調べて、一文一文を日本語に訳しながら意味を理解していくという、中学や高校で行われた英語の「講読」の授業とはまったくやり方が違いますが、そのとおりにやってみることにしました。まず記事をざっと読んでいきます。当然、知らない単語や、意味のよくわからない文もたくさんあります。でもとりあえず、「こんな内容かな?」と想像しながら読みます。次に、赤ペンで知らない単語や、重要そうな熟語に線を引きました。もちろん赤線だらけになりました。それから、そのなかで何度も何度も登場する、重要と思われる単語や熟語だけを選んでノートに書き写し、辞書で調べたのです。記事1本につき10語程度だったでしょうか。知らなくても記事を理解するうえで不要そうな単語は、あえて無視しました。重要そうな単語や熟語の意味を確認したら、もう一度文章を読みます。こうして、2〜3本の記事を読むことを毎日続けていきました。